兵庫県建設業協会(兵建協)は、会員相互の信義を重んじ、協力一致、常に経営の合理化と技術の研鑚に努め、会員の健全な発展と建設業の経済的社会的地位の向上を図り、工事の適正な価格を保持するとともに、会員相互の親睦に寄与し、社会公共の福祉を増進することを目的としています。兵庫県建設業協会(兵建協)は、会員相互の信義を重んじ、協力一致、常に経営の合理化と技術の研鑚に努め、会員の健全な発展と建設業の経済的社会的地位の向上を図り、工事の適正な価格を保持するとともに、会員相互の親睦に寄与し、社会公共の福祉を増進することを目的としています。

会長挨拶

 
一般財団法人 兵庫県建設業協会 会長 川嶋実一般財団法人 兵庫県建設業協会 会長 川嶋実

地域が頼れる

平素より協会運営に格別のご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

このたび、松田前会長の後任として、協会会長に就任致しました。前身の「兵庫県土木建築請負業協会」の創立から105年、連綿と続く長い歴史と伝統ある協会の大役を仰せつかり、まさに身の引き締まる思いです。

 当協会は建設業を経済的、社会的、技術的に向上させ、健全な発展を図り、公共の福祉の増進に寄与することを目的に事業を展開しております。

 地域建設業は、社会資本の整備や維持管理を通じて、地域の経済や雇用を支えるとともに、豪雨や地震等大きな災害に備えた防災・減災、その被害等発生時における最前線での復旧支援活動により、地域の安全・安心をまもる大きな役割を担っています。

 我々地域建設業を取り巻く環境は、「担い手不足」「高齢化」「地域間、企業間格差」「資材価格の高騰」「技術継承」など、様々な課題を抱えており、また、ICTやAIの活用、BIM/CIM導入など、これからのDX時代も見据えながら労働環境を改善するとともに、新たな技術を導入し生産性を高めていく「働き方の改革」を急がなければなりません。

 こうした中で社会的役割を担い続けていくには、まずは安定した経営の持続が不可欠でありますが、さらに最近の地域建設業界には二つの大きな動きがあるように思います。

 一つは能登半島地震をふまえ今一度、地域建設業の「災害に対する備え」として災害対応の組織力をしっかりと点検する必要があること。もう一つは4月から建設業にも適用となった「時間外労働の上限規制」に伴う労働時間と働き方の2024年問題です。工期延伸が困難な工事の計画的な工程管理、作業時間の確保や、時間外労働の制約に伴う収入減、他業種への人材流出の懸念など、将来の経営見通しにも影響する可能性があります。

 大きな社会的使命を担うにはコンプライアンスを遵守し、安定した経営で適正な利潤を確保することに加え、現場の第一線で働く技術者、技能労働者の賃金や労働時間など建設的な対話、円滑なコミュニケーションにより処遇改善等を進め、「担い手の確保・定着」につなげていくことも、重要であると認識しています。大変難しい問題ではありますが、今こそ多くの人がそこで働くことを誇りに思い魅力を感じる業界へと、地域建設業が大きく変わっていくチャンスに変えていかなければならないと考えています。

 協会としましては、関係機関との意見交換や要望活動に加え、現場の実情を的確に伝える広報、イメージアップ事業や各種研修、講習会等の教育事業、雇用改善推進事業など、協会及び会員企業発展のための様々な取組みを積極的に展開して参りたいと存じます。

 「地域が頼れる責任ある協会」として、未来に大きな夢を描き、地域の今を支え、希望の持てる未来をつくる取組みに、微力ながら努力してまいる所存でありますので、引き続き、会員及び関係各位のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

令和6年6月
一般社団法人 兵庫県建設業協会

会長 三木 健義